2025.10.12
手の“記憶” ｜手を休める専門店『おてやすみ』（東京・名古屋）
こんにちは！おてやすみ名古屋店の三輪です！
「久しぶりにピアノを弾いたのに、指が自然に動いた」
「昔の作業を、体が覚えていてスッとできた」
そんな経験、ありませんか？
まるで手が覚えているようなこの感覚。
実は、科学的にもちゃんと説明がつく現象なんです。
今回は「手の記憶」の不思議のお話しです。
手には“記憶”が宿る？ ― 運動記憶の仕組み
繰り返し行った動作は、脳の中で“運動記憶”として残ります。
たとえばピアノを弾く動作や包丁の使い方、自転車の乗り方など。
これは「筋肉が覚えている」のではなく、脳の神経回路が“手の動かし方”を記録しているのです。
特に関係するのは、
- 指令を出す「運動野」
- タイミングや精度を調整する「小脳」
- 動きを習慣化させる「基底核」
この3つ。
繰り返し使ううちに、脳内で信号の通り道が太くなり、やがて意識しなくても“スッ”と動かせるようになります。
つまり、「手の記憶」とは脳と神経が育てた動きの記憶なんですね。
脳だけじゃない？手そのものも変化している
実は、動きを支えるのは脳だけではありません。
指先の皮膚や筋肉にある「感覚受容器」も、経験を重ねるごとに敏感になります。
これにより、触れた感触や力加減をより正確に感じ取れるようになるんだとか。
また、神経を覆う「ミエリン」という絶縁膜が発達することで、情報伝達がスムーズになり、動きが速く・正確になります。
つまり、手を使うほど“伝達の質”が磨かれるというわけです。
眠っている間に記憶は定着する
面白いのは、練習した後の“睡眠”がこの記憶を強くすること。
脳は眠っている間に、日中の動作を整理・再構築しています。
寝る前に少しだけ手を動かす、あるいは動きを思い出すだけでも、翌日の感覚が違うことがあります。
「手の記憶」を育てるには、“休む”ことも大切なんですね。
「手が覚えている」という言葉には、科学的な裏づけがあります。
それは、脳・神経・筋肉が連携して作る運動の記憶。
だからこそ、日々の動作や触れる時間を大切にして、時には手を休めながら手の記憶を育てていきたいですね。
*────── O T E Y A S U M I ───────*
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